会社員になって1年半が経ったいま、仕事のやりがいや楽しみ方について改めて考えている。
部活やサークル、課外活動で得られていた一体感や達成感を仕事では得られないと思う方も多いのでは?と思いキーボードを叩いてみる。
期待に胸を膨らませ卒業する大学生
どんな大学生活を送った人であれ、大学3年にもなると「就活」を意識するようになる。
能動的に自分のキャリアに向き合う人もいれば、周りが就活を始めたから自分もエントリーシートを書かなければと思い、必死にガクチカや志望動機を考える人もいる。
第一志望の企業から内定をもらう人もいれば、不安と戦いながら必死に就活をしてなんとか内定をもらいとりあえず入社を決める人もいる。
いずれにせよ入社前には、どんな社会人生活が始まるのか楽しみであったり不安がな気持ちになったり、様々な期待に心が踊らされる。
社会人になったらこんなことがしたい!成長して素敵な社会人になるんだ!
と期待に胸を膨らませ、大学を卒業するのかと思う。
仕事が楽しくない社会人
多くの若者は入社し、新人研修やOJTを経て徐々に仕事を任されるようになる。
きっとはじめは、何を話してるのか理解できない会議の議事録を書いたり、ユーザービリティなんて考えられてないシステムを駆使して事務処理をこなす事も多いと思いだろう。
商談に同行して、名刺交換して、でも全然しゃべれない。初めて資料を説明する機会では緊張して前夜眠れなかった経験をお持ちの方も多いのではないだろうか。
こんな緊張感の中で回数をこなし、2~3年するとメンバーやお客様との関係も築けて、仕事にも慣れてくる。
今までは目の前に事に精一杯で考える余裕なんて無かったが、少しずつ余裕が生まれて色々考えるようになった。
あれ、思い描いていた社会人像と違うかも。
仕事は苦じゃないけど楽しくない。
これを飲み会で話すと「分かるわぁ~!!!」と返ってくる事がとても多い(笑)
いま、あなたは自分のやりたことができているだろうか。
(どうせ会社はやりたいことなんて出来ない!と思ってる?)
自分が幸せを感じる瞬間はどれだけあるだろう。
(今の環境にいる限り限り幸せなんて感じれない?)
部活やサークル、課外活動で得られていた一体感や達成感はどこにいってしまったのか。
なんで楽しくないんだろう?
ヒトの成長を止める仕組み
この世に生を受けてから大学卒業までを振り返ると、誰しも少なからず成長しているだろう。
自分は歩けるし、流暢な日本語が話せるのだから。いや、IT知識やTOEICのスコアも持ってるぞ!?プログラミングスキルや起業経験をお持ちの方もいるかも知れない。
TOEICで思い出したが、社会人の1日の学習時間の平均はご存知?びっくりするかも。
いずれにせよ、何も出来ない幼少期には多くの人に支えられ、徐々に真似をしながら努力し、自分の生き方を見つけた思春期(自我の芽生え)、大学時代に様々な勉強と実践を繰り返し、あたかも自分の偉大なる力で社会の役に立てるモノだと勘違いして社会人になった。
いや、勘違いではなく事実だと思う。
「勘違い」だと勘違いしているのは、周りのオトナ達ではないか。
時間がある時にこの動画を見ていただきたい。
ようやく一人で自立して…というタイミングで、型に押し込みルールと評価で身動きを取れなくする。
本来、人間は創造性や社会性を持ちあわせて生まれてくるが、教育や会社の環境によりそれら能力を活かすどころか押し殺し、株主資本主義にとって都合の良い人間に育て上げる。
ヒトの成長の過程と会社の評価の仕組みが必ずしも一致しているとは言い難い。
就活では散々自分の夢を語らせ、あたかもそれを実現できる環境がある様に思わせ、いざ入社したらそんな環境はどこにもなくて、そのギャップに苦しむ人が多い。
詳しくは上のYoutubeを見てほしい。
マクレガーのX理論とY理論
では、なぜヒトの発達と逆行するようなルールや評価システムがあるのだろう…。
参考:https://www.zukai.site/
結論としては「人を働かせるための仕組み」が根本の原因かとおもう。
経営学で有名なダグラス・マレイ・マクレガー(Douglas Murray McGregor)(米MITの経営学・心理学者)は行動科学、人間行動理論の代表的な理論であるXY理論で次のように述べてている。
X理論
ヒトは仕事が嫌いで、責任感や主体性に乏しく管理しないとサボるだろう。
Y理論
ヒトは内から湧き出るやる気に基づいて働き、向上心が高く責任感も強い。
日本では、マズローの欲求5段階説で考えると承認欲求~自己実現欲求が働く動機になっている人が多い。衣食住がある程度揃っているために、高次の欲求が仕事の動機になりやすいということだ。
しかし、会社員(特に新卒3年目くらいまで)は社会的欲求~自己実現欲求が満たされることは少ないだろう。正しい意思決定も責任も期待されていない。
つまり、大学卒業までに自立する準備をして、就活ではたくさん夢やスキルを語らせられてきたのにも関わらず、社会に出たら何の説明もなしにX理論前提の扱いをされ、本人の意志の尊重や責任の移譲もされないが故に会社がつまらないと感じる若者が増えている。
本記事制作の意図
今回は周りでよく聞く声を文字にしてみました。
おなじような悩みを持つ方の支えになればと思い、書いてみました。
自分は感受性が乏しいのか、仕事が好きなのか、環境に恵まれているのか分かりませんが、会社がつらい、仕事がつまらないと感じたことは今の所ありません。
でも、あまりにも
つらい・つまらない・やめたい
の声を聴くことが多かったので、新卒2年目がつらい、会社がつまらない理由につい考えてみました。
つらい・つまらないの先に自分が期待しているものがあるなら耐えるべし。
その先になにもないの感じるならすぐに環境を変えるべし。
でも、一つ言えるのは何をやっても無駄な事なんて何もないということです。
気づき、学び、挑戦の環境を得られるかは自分のスタンス次第の場合がほとんど。
もし辛い、辞めたい、そんな方がいてお力になれる事があればお気軽に連絡ください。
私はいつまでも少年の様に夢を語り、実践し続ける存在で在りたいですな。
これを見たオトナは、きっと違う意見を持つんだろうなぁ。
新卒2年目11月初旬 たにた