誰もが知っているiPhoneを発明したAppleのスティーブジョブズや日本が誇る大企業ソフトバンクの孫正義などに共通するのは、優れたビジネス力だけでなくそれを実践するカリスマ性です。

時代を超えて多くの人から圧倒的な支持を受ける「カリスマ」は、企業のトップや組織の上に立つ人には強く求められる能力といえるでしょう。

そこで今日は、「カリスマ的リーダーシップ」とは何か、その特長などについて詳しく解説します。

カリスマ的リーダーシップとは?

カリスマ的リーダーシップとは、1970年代後半から世の中に広まってきたリーダーシップ理論の1つです。

停滞するアメリカ経済の中で競争環境が変わり、以前までは決められた規則のもとで業務をこなせばよかった考えから将来の絵を具体的に描いて達成することがリーダーに求められるようになりました。

誰も持っていないような優れた才能を持つ人間こそがカリスマ的リーダーに相応しく、それが部下からの圧倒的な支持や信頼にもつながります。

カリスマ的リーダーシップの3つの特長

カリスマ的リーダーシップの3つの特長を順番に解説します。

資質アプローチ

資質アプローチは特性理論の考え方に沿っており、カリスマ的リーダーシップをリーダーの資質や特色に見出そうとするアプローチです。

①強い自信、②支配性、③自己の信念や理想の正しさに対する確信の3つの資質があります。

他にも説得力や社会的技能などカリスマ的リーダーシップを図るには問題解決力なども必要です。

行動アプローチ

行動アプローチは行動理論をもとにしており、カリスマ的リーダーシップをリーダーの行動から見出そうとするものです。

例えば、「目標の明確化」や「イメージ形成」、「フォロワーの育成」などが挙げられます。

高い目標を持ち、フォロワーに求められるよう印象操作などイメージ形成をすることが重要になります。

フォロワーアプローチ

これはコンティンジェンシー理論を参考にしており、フォロワーのリーダーに対する認知や態度からカリスマ的リーダーシップを見出そうとするものです。

リーダーに対する「信頼感」や「許容」、「リーダーとの信念の類似性」、「リーダーへの親愛の情」、「リーダーへの前向きな服従」が要因として挙げられます。

カリスマ的リーダーシップの実効性

カリスマ的リーダーシップは、数多くの研究からもグループや組織に対して効果的な成果を生み出すということが明らかになっています。

具体的にはその企業の業績やフォロワーの満足度、そして部下や同僚のモチベーションアップなどチームとして成果を上げたい時に多くのメリットがカリスマ的リーダーシップによって出てくるのです。

また、チームで動く場合は何もいいことばかりではなく様々なトラブルや問題がありますが、その際もカリスマ的リーダーシップがあれば危機を克服する強い原動力にもなるといわれています。

まとめ

今日は、カリスマ的リーダーシップについて解説しました。

大成功を収めている企業などのトップは必ずといっていいほどこのカリスマ的リーダーシップを保持しており、多くの科学的な研究結果からもグループには必要な能力だと認知されています。

企業やチームなどの成績が思うようにいかない人は、もしからしたらこのカリスマ的リーダーシップが足りていないからかもしれません。

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