昨今では生まれた年に応じて、事あるごとに「〇〇世代」と言われます。
特にバブル世代やゆとり世代は、よく耳にするのではないでしょうか。
このように、色々な世代がある中、昨今注目を浴びているのはZ世代と呼ばれる世代です。
本記事では、そんなZ世代の概要から特徴、マーケティングの対策法を解説いたします。
また、Z世代に近いと言われているミレニアル世代との違いもまとめました。
Z世代とは?
Z世代とは、1997年~2010年前後(2021年時点で9歳~24歳)に生まれた人達を指します。別名ジェネレーションZとも言います。
ただ、カナダの統計局では1993年以降生まれを指すなど、国ごとに定義は異なります。
生まれた時からデジタルが普及していた影響もあり、デジタルの扱いに慣れていることやそれを活用した消費活動、考え方を持っているのが特徴です。
Z世代の特徴
Z世代の特徴をより詳しく見ていきましょう。
本段落では、5つまとめました。
ソーシャルネイティブ
ソーシャルネイティブとは、幼少期からソーシャルメディアが発展した環境で育った人達を指します。
生まれたときからパソコンやスマホといった機器が揃っていたため、インターネットの活用に慣れているのが特徴です。
マルチタスクに慣れている
Z世代は、マルチタスクに慣れているのも特徴です。
例えば、Twitterを開きながらLINEを弄ったりテレビを見たりするというイメージですね。
デジタルデバイスの扱いに慣れているが故に、様々な動作を並行して行えます。
社会問題への関心が高い
Z世代はインターネットを通じて、ニュースを目にすることが多いです。
例えば、LINEニュースやTwitterのトレンド、Yahoo!ニュースなどが挙げられます。
インターネットでニュースを見る機会が多くなることで、同時に社会問題への関心が高くなります。
多様性(ダイバーシティ)を認める
従来の世代は他人と異なる価値観だけで、偏見を抱かれることも多かったです。
しかし、Z世代は昔に比べて様々なコミュニティを選択できることから、多様性を認める人が増えつつあります。
2018年には経済産業省がダイバーシティ経営の推進を始めたこともあり、今後さらに多くのZ世代が多様性を認めていくでしょう。
お金の使い方に慎重
Z世代はリーマンショックなど、若くして社会の不景気に直面しています。
将来性のことを考えると不安に感じることも多く、その影響かお金の使い方には慎重です。
そのため、高級品にもあまり手は出さず、どちらかというなら品質を重視しています。
Z世代とミレニアル世代との違いは?
Z世代に近いもので、ミレニアル世代と呼ばれる世代があります。
ミレニアル世代は、1981年~1996年に生まれた人が該当し、Z世代の前に当たる世代です。
Z世代と同様、デジタルの扱いに慣れていたりお金の使い方に慎重だったりと、所々共通しています。
しかし、「全てが同じなのか?」と聞かれたらそうでもなく、双方には細かい違いがあります。
本段落では、Z世代とミレニアル世代の違いをまとめました。
実用性を重視する
ミレニアル世代は商品の購入やサービスの利用前に、コト消費といって体験を求める人が多いです。
体験を通じて満足度を得られるものに対して、お金を払いたいと考えます。
一方、Z世代は実用性を重視します。
これは先ほど解説した、リーマンショックなどによる社会の不況が大きく関係しているものと考えられます。
そのため、満足度よりも限られている予算の中で、実用性のあるものを選ぼうとするのです。
ミレニアル世代以上に金銭面に慎重
ミレニアル世代はコト消費でお金を使う傾向にありますが、Z世代は実用性を重視するため、なるべく1回目の買い物で済ませようとします。
金銭面に対する慎重な姿勢が、より顕著に表れています。
所有欲が少ない
上記2つの内容に続きますが、Z世代は消費活動に慎重なことから、ミレニアル世代以上に所有欲が少ない傾向にあります。
「生きていくために必要なものがあればいい」という考えに偏っているため、無駄にモノを持とうとしません。
Z世代の特徴から読み取る今後のマーケティング対策
ここまでの解説でZ世代のイメージは、何となく掴めたのではないでしょうか。
では、Z世代を意識してマーケティング活動を行う場合、具体的にどう行っていくべきなのでしょうか?
本段落では、3つのポイントをまとめました。
コストパフォーマンス
Z世代が実用性を重視するというのは、言い方を変えればコスパを重視することを意味します。
例えば、同じ商品でも3万円する高級品よりも、5,000円だけど丈夫で長持ちするものを選ぶ傾向にあります。
そのため、見栄えよりも利便性を考慮した商品・サービスを開発したほうがウケはいいでしょう。
動画を使ったコンテンツを提供する
Z世代はソーシャルネイティブと言われるだけあって、YouTubeやTikTokなどの動画サイトを目にすることも多いです。
例えば、ユーチューバーが動画上で紹介した商品に興味を持って、購入するというイメージしょうか。
動画に対する親しみが強いため、動画コンテンツを活用することで、購買意欲を上げられるかもしれません。
SNSを活用する
ソーシャルネイティブが多いZ世代は、動画に限らずTwitterやFacebookなどのSNSも活用します。
SNSを活用することでZ世代の人達の目に入りやすくなり、多くの顧客確保に期待できます。
実際、SNSで活動するインフルエンサーに触発されて、商品の購入をする人も少なくはありません。
したがって、SNSを活用したマーケティングは不可欠です。
まとめ
Z世代は、ソーシャルメディアの扱いに慣れていたり、お金の使い方に貴重だったりなどの特徴があります。
これらの特徴は1つ前に当たるミレニアル世代と共通している部分が多いため、ミレニアル世代と同列に考えがちです。
しかし、深掘りすると双方の世代には細かい違いがチラホラ見受けられます。
そのため、Z世代をターゲットにするときは、ミレニアル世代との違いをきちんと区別し、Z世代の考えに合った商品・サービスを展開することが求められます。