コミュニティの中で、リーダーシップを取りたいけど、いまいちできないという場合には、このスノーフレーク理論が役立つかもしれません。
今回は、社会を変えてしまう可能性を秘めている理論のスノーフレーク理論を解説しています。
これからリーダーを務める方は必見ですよ。
【まるで雪の結晶?】スノーフレークリーダーシップとは?
スノーフレークを説明する前に、ビジネス的な考えに到達する前にあらゆる「スノーフレーク」を見つけてしまい、知りたいことが違ったという方も多いのではないでしょうか。
ここでいうスノーフレークとは、リーダーシップ仕組みの考え方のひとつで、まるで雪の結晶のようなリーダーシップ仕組みを形成することにより、リーダー同士を成長させることができるという考え方なのです。
リーダーシップは誰もが指示を仰ぐ人だとイメージしがちですが、スノーフレークのようなリーダーシップ形成を立てることで順番に行われる実践されます。
ひとりの大きな中心核的リーダーがいつつ、他のリーダーが個々で成長を促し、中心リーダーの成功により他のリーダーシップを育むことができるのです。
スノーフレークという単語を深く知るには、「オーガナイジング」や「パブリック・ナラティブ」を知る必要があります。
まずは以上の2単語をもう少し詳しく解説しましょう。
オーガナイジングは社会を変えるコミュニティのこと
オーガナイジングは通常コミュニティ・オーガナイジングと呼ばれていますが、人々の間で関係をつくり、物語を形成。勇気を与え、与えられて人々の資源を源に戦略をもってアクションを起こすことを指します。
ここで言われる人々の力と、勇気はデモや公民権運動、独立運動など、あらゆる人々の結束があげられるでしょう。
つまり、市民の力で自分たちの置かれる社会を変えていくための方法であり、考え方のひとつなのです。
パブリック・ナラティブはストーリーテリング(5つのリーダーシップのひとつ)
一方でパブリック・ナラティブはコミュニティ・オーガナイジングの内に含まれるストーリーテリングのことであり、主に人が行動を起こすときに必ずストーリーが生まれますが、そのストーリーを指します。
あなたはデモや人々が結託して動いた運動に心を動かされたことはありませんか?
人が行動を起こすことや、その人自身のストーリーへ共感をすることで、これはひとつのコミュニティオーガナイジングの要素になるのです。
また、パブリックナラティブは次のストーリー展開によって成り立ちます。
- ストーリーオブセルフ
- ストーリーオブナウ
- ストーリーオブアス
それぞれは以下の図のように構成されているのですが、コミュニティとして一体感をもつことにより、ストーリーオブアスが生まれ、次に行動を今起こすことについてのストーリーを語ることで仲間を増やすことでストーリーナウが生まれるのです。
これらの人の心が動かす物語全体を公で語る物語、いわゆるパブリックナラティブと言われています。
【リーダーシップのひとつ】スノーフレークの特徴とそれぞれの違い
リーダーシップは、3つの構成から成り立ちます。
これらはそれぞれ、
- ドット・リーダーシップ
- バラバラのリーダーシップ
- スノーフレーク・リーダーシップ
と、わかれているのですが、最も一般的といえるのがドットリーダーシップでしょう。
例えば学校のクラスでの成り立ちをイメージしてみて下さい。
1クラスの中に、先生が一人必ず配属されますが、生徒はその1人の先生に指示をあおぎ、従い、集団行動を織りなしていくでしょう。
その一人の先生に皆がしたがってついていく状態がドット・リーダーシップなのです。
一方でバラバラのリーダーシップの場合は、先生の役割をする、いわゆるまとめ役ですが、そういった存在がいない状態でそれぞれが思い思いにリーダーシップをとっていく状態を指します。
ドット・リーダーシップやバラバラのリーダーシップの場合は、ひとりのリーダーやそれぞれのリーダーに対して負担が多くなってしまいがちですが、スノーフレークリーダーシップの場合は均等に、割り振ることができるので負担も均等にすることができるのです。
では、スノーフレークの特徴とそれぞれの違いについてもう少し詳しくお話しましょう。
①雪の結晶であること
スノーフレークはコミュニティの広がりが、雪の結晶の形を模した構成になることから、スノーフレークと呼ばれています。
②相互依存のリーダーシップであること
相互依存のリーダーシップになるため、ひとりのリーダーに負担がいくということはなく、リーダーの次に仕事がいきわたり、その次のメンバーにも仕事がいきわたります。
つまり、それぞれがそれぞれの役割を果たすことができるということなのです。
ひとりのリーダーの成長を見込めるというわけではなく、複数人が同じだけ成長できるということなので、負担をかけることもなく人材的にも大きな効果を見込めるでしょう。
【実際に行ってみよう】スノーフレークをいざ進めるなら3ポイント
スノーフレークリーダーシップは簡単にすぐできるというわけではありませんが、ポイントをおさえれば誰もが実践できることです。
では、どういったことに気を付ければ良いのでしょうか。それぞれ詳しく解説していきます。
①仕事をひとりで受け持たない
仕事をひとりで一手に引き受けてしまう場合は、ドット・リーダーシップになってしまい、負担は全て自分自身に降りかかってしまいます。
スノーフレークリーダーシップは、ひとりのリーダーに全ての役割を与えるものではないので、ひとりで受け持たないようにすることが特に重要といえるでしょう。
ひとりで一手に受け持つことは、避けるようにしてくださいね。
②周りに仕事を依頼した後は必ず確認をすること
周りを頼り、仕事を依頼するようにしてください。頼むことが難しい場合にも、できる限り周りを頼り、仕事を割り振っていくことで、負担は減ります。加えて、周りのリーダー性も確実にアップしていくでしょう。
まず、ひとりで一手に引き受ける場合は記述にもあるようにドット・リーダーシップとなり、スノーフレークとは全く違う効果を見込んでしまいます。つまり、負担が大きくなりひとりでつぶれてしまう可能性があるのです。
逆にバラバラのリーダーシップの場合は、各々が思い思いの行動を取るタイプのリーダーシップ構成になるため、こちらもまた後々まとめるのが大変になるでしょう。
だからこそ周りに仕事を依頼したあとの確認が必要となり、その確認を得た側は成長を見込めるのです。
③ひとりで問題をクリアしない!みんなでクリアをすることを念頭におく
ドットリーダーシップや、バラバラのリーダーシップの場合は個々がそれぞれの課題をクリアにつながていくため、良い意味でいえば自立しているといえますが、違う見方をすると、協調性が取れていない、連携が取れていない状態です。
つまり、ひとりで問題をクリアするだけでなく、周りのみんなと問題をクリアすることを年頭におき、それぞれの役割に向き合うことで、より大きな力となりリーダーシップとしても成長を見込むことができるのです。
もし現在、個々が思い思いの問題を持っていてリーダーシップが取れていない可能性があるとするなら、まずはどんな問題をそれぞれが抱えているのかを確認してみると良いでしょう。
まとめ
スノーフレークリーダーシップとは、3つのタイプの構成から成り立つものでそれぞれ上手く活用できれば、大きな力となり社会を変えられるほどの効果をもつものとなります。
ところが、このスノーフレークを上手く活用できていないのも現代の日本では多くあるでしょう。だからこそ、ひとりひとりが、リーダーになったとしても負担を抱えすぎず、周りに頼ることが必要なのです。
もし現在、あなたが多くの仕事を抱えているのであれば、まずは周りに頼ってみて下さい。
あなたがリーダーであれば、なおさら周りに仕事を割り振ってみましょう。きっと大きなコミュニティが生まれ、働きやすい社会に変えることができますよ!